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にくまんたべるう~~~!

駅前に肉まん専門のお店がありまして、外出時、ちびすけと二人だけのお昼ごはんにはちょうどよいので時々利用します。
麺類だとほんとに麺だけしか食べないとか、下手にオムライスなんかのお店に入ると食べる気分じゃなかったら食べないとか、なかなかちびっこ連れの外食は難しいのですが、肉まんなら、とりあえず、お肉も野菜も入ってるし、バランス栄養食、みたいな感じでちょっと安心なのです。

「お昼に肉まん食べに行こうか」
と提案すると、
「にくまん!うわい、やったー!」
と素直に喜んでおります。
「よし、じゃ、行こう。おててつないで行こうね。」
手を差し出すと、
「だっこ」
両手を広げて「だっこだっこアピール」です。
「あら?だっこで行くのは、赤ちゃんよ。赤ちゃんはまだ肉まん食べられないのよ。肉まんを食べられるのは、ちゃんと歩けるおにいちゃんだけ。Yくんは、赤ちゃんかな?おにいちゃんかな?」
すると、ちびすけは、物凄い勢いですたすたと歩き始め、私はあわてて後を追って、手をつなぎました。
恐るべし、肉まんの威力!

お店に入り、注文した肉まんが出てきました。
両手に大事そうに抱えてかぶりつきます。とっても幸せそうです。
1個の肉まんを5分の4ぐらい食べたところで、椅子から降りようとします。
「もういらないの?」
「もういらない」
「じゃ、なんて言うのかな?」
「ごちそうさまでした!」
手を合わせ、深々とお辞儀をして、椅子を降りました。
まあ、さっきおにぎりも食べたし、もうおなかいっぱいなのかな。2つ食べた私もすでにおなかいっぱいだし、ちびすけには、このぐらいが適量か。でも、食べ残すのは忍びないので、ちびすけの残りをぱくっと、私が食べました。
すると。

「ああ~~~~!にくまんたべる!にくまんまだいる、にくまん、にくまん~~~~~!!!」
またかよ・・・。
ちびすけはしょっちゅう、食べ物を放って遊びに行っては、それを片付けると物凄く執着して泣き喚くという、困った習性があります。
「にくまんまだいる、にくまん、まだいる~~~!!!」
幸い、そう広くないそのお店には、私達のほかにお客はもういませんでしたが、あんまりうるさいので、
「ほんとにまだいるの?」
「まだいるの」
「食べられるの?」
「たべるの」
仕方なく、もうひとつ頼みました。
またしても、嬉しそうにかぶりつくちびすけ。また、5分の4ほど食べたところで、
「ごちそうさまでした!」
「ほんとにもういらないのね?」
「もういらない」
「お終いだね?」
「もうおしまい」
一応しっかり念押しをして、残りをぱく。
すると。

「あああ~~~~!にくまんいる!にくまんいる~~~!!!」
勘弁してよ、もう・・・。

あんまり泣くので、お店のおばさん(中国の人らしい)も笑って言います。
「この子くらいの小さい子、うちの肉まん、みんな好きよ。たくさん食べるよ。ファンがいっぱいいるよ」
「にくまんいる!にくまんたべる~~~!」
「おいしかったの?また来てね」
「にくまん、にくまん!」
涙を流して、主張するちびすけですが、もう折れてやる訳には行きません。
「ご馳走様でした。ほんと、おいしかったです。また来ますね。・・・行くよ」
「にくまんたべる~~~!」
やかましいちびすけを強制連行してお店を出ました。

しかしこの頃、よく食べます。
どれだけ食べるのか、見当付かない・・・。
ほんとにまだいるのか、もういらないのか、見極めの難しいところです。

by chibipiyopiyo | 2005-12-16 12:17 | ちびすけ